ユニボール シグノ RT1 の画材としての実力を検証する。

signo RT1 記事用アイキャッチ

ゲルインクボールペンの中でも定番となっているユニボール シグノ(uni-ball SigNo)シリーズ。
その中でも個人的にオススメしたいユニボール シグノ RT1の画材としての実力を確かめてみました。

ユニボール シグノ RT1について

シグノRT1の外観
ユニボール シグノ RT1 | 商品情報 | 三菱鉛筆株式会社

ユニボール シグノ RT1は、2013年1月に発売されたノック式ゲルインクボールペンです。
価格は150円。

0.28mm、0.38mm、0.5mmのサイズ展開と10色のカラーバリエーション(替芯は黒・赤・青 のみ)があります。

なめらかな書き味と美しいデザインが話題になりました。
【ヒット商品開発秘話】三菱鉛筆『ユニボール シグノ RT1』ヒットの理由 – エキサイトニュース(1/6)

ユニボール シグノにはキャップ式もありますが、ノック式のRT1とはインクの特性などにかなりの違いがあります(後述)。

各種検証

描き味は滑らか

滑らかで非常に描きやすいです。ボールペンなのでミリペンと違いペン先が潰れにくく、筆圧をかけて気楽に描くことができます。

描き始めと描き終わりでインクがダマになりにくいです。
インクの出も良く基本的にストレス無く描けますが、紙や状況によってはインクが薄くなったりかすれたりする事があります。

線の強弱はほぼつきません。

ノック式であるためにペン先が完全に固定されておらず、描く時に僅かなガタつき(ブレ)があります。個人的には特に問題は感じませんが、それが気になる方もいるようです。

水にとても強い

主線:シグノRT1 塗り:透明水彩

主線:シグノRT1 塗り:透明水彩

水には全くにじみません。水彩の線画用として十分な耐水性です。

コピックには滲む

主線:シグノRT1 塗り:コピック

主線:シグノRT1 塗り:コピック

残念ですが、コピックには滲みます。

消しゴムをかけると薄くなりやすい

真ん中に消しゴムをかけました。横線は鉛筆。

真ん中に消しゴムをかけました。横線は鉛筆。

消しゴムには少し弱いです。
吸い込みの良い紙だと消えにくいですが、ツルツルした紙に描いた場合、ゴシゴシ消すとかなり薄くなります。

修正液に滲まない

真ん中を修正液で消しました。

真ん中を修正液で消しました。

水性修正液(青キャップミスノン)で消しても滲みません。

キャップ式シグノとの違い

シグノRT1とシグノキャップ式の写真
耐水性や耐コピック性に違いはありません。
キャップ式の方が少し消しゴムに強いです。
また、前述のようにノック式はペン先がわずかに動きます。
描き味は、キャップ式の方が少し滑らかに感じられます。

インクの出方にはかなり違いがあります。
ノック式は前述の通りかすれやすいかわりにインクだまりができにくいですが、
キャップ式はかすれにくいかわりに描き始めと終わりにインクがたまりやすいです。

ノック式とキャップ式の比較

補正の関係で実際よりかすれ気味に見えてます

文字を書く時には気になりませんが、
細かい表情、カケアミやハッチング等を描く時に大きな違いを感じます。

左:シグノRT1(ノック式) 右:シグノ(キャップ式)

左:シグノRT1(ノック式) 右:シグノ(キャップ式)
キャップ式はカケアミの繋ぎ目がやや目立つ

インクが途切れなく出るけどちょっとだけダマになるキャップ式を選ぶか?
インクはダマにならないけどちょっとだけかすれるノック式を選ぶか?

絵柄や好みによって吟味するといいと思います。

繊細な絵、水彩の主線、漫画原稿などに向いている

画材:シグノRT1 0.28 紙:KMKケント

画材:シグノRT1 0.28 紙:KMKケント

0.28という細いサイズがある事、インクだまりができにくい事から、
繊細で緻密な絵に向いていると思います。

あまり消しゴムをかけない使い方であれば
モノクロイラストや漫画原稿にも良さそうです。

耐水性に優れているので、水彩画の主線にもオススメです。

おわりに

個人的に気に入っているボールペン、ユニボールシグノRT1を紹介しました。
画材として万能とまではいきませんが、状況によってはかなり使えるペンだと思います。
価格が安く、比較的どこでも手に入るところも魅力ですので、一度手にとってみてはいかがでしょうか。

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