短くなった鉛筆同士をつなげられる!夢の鉛筆削り器、TSUNAGOのレビューです。
使っていく中でわかった削り方のコツも書きますよ。
目次
想いをつなぐ鉛筆削り TSUNAGO とは
TSUNAGOは、短くなった鉛筆を二本用意し、片方のおしりを凹、もう片方の先端を凸に加工することで
鉛筆同士をつなぐ事ができるという鉛筆削りです
実際につなぐ
この二本の色鉛筆をつないでみます。1の穴で凹をつくる
TSUNAGOの1の穴の錐で穴をあけます。この行程が一番難しいです。
公式の説明には「慣れると30秒でできる」とありましたが、最初の1本は20分かかりました。
今は大分早く削れるようになったので、穴あけのコツを書いてみたいと思います。
穴あけのコツ!
0.長めの鉛筆を使う
長い方が力をいれやすいので、長めの鉛筆(7cm程度がベスト?)を凹に選びます。
1.まず軽く削る
まず表面の芯が全部削れるくらいまで軽い力で穴を空けます。
最初から力をこめて削ると穴が中心からずれることがあります。
2.力をいれて削る!
次に力をいれて一気に削ります!
この時下の図のように持ち方を工夫すると個人的にやりやすかったです。
かなり力をいれても大抵の鉛筆は壊れません(あまりに安っぽい鉛筆だと割れることもあります)。
赤いガイドラインまで削ります。鉛筆のおしりに白い修正液でマークをつけておくと見やすくなります。
2の穴で凸をつくる
2の穴で凸をつくります。これは普通の鉛筆削りのように削るだけです。
2の穴の中に芯が詰まると、かなり取りにくいので注意。
途中で削りにくくなった場合は一旦3の穴に入れて整えるとまた削りやすくなります。
3の穴で凸を整える
3の穴に2の穴で作った凸を入れて毛羽立った木を整えます
木工用ボンドで接着する
木工用ボンドを薄く塗ってつなげます。
どんな鉛筆がつなげられるのか?
説明書には、つなげられない鉛筆として
・つなぐ鉛筆5cm以下
・鉛筆の芯が3mm以上
・金属、樹脂、ゴムなどがついた鉛筆
・紙製鉛筆
があげられていました。
実際のところどうなのか、様々な鉛筆で検証してみました。
(あくまで個人の試した結果で、メーカー非推奨のつなぎです。最悪TSUNAGOが壊れる事もあるかもしれないので注意して下さい)
つなぐ鉛筆5cm以下
鉛筆が短くなればなるほど繋ぎにくくなります。
がんばれば4cmくらいまではなんとか……。
おしりが丸くなっている鉛筆
鉛筆のおしりについている丸い部分をカッターなどで削り落とし、平らにすることで繋げられます。
おしりにケシゴムのついている鉛筆
小型のノコギリなどを利用して金具部分を切り落とすことで繋げられます。ちょっと芯が太い色鉛筆はどうか?
繋げたい鉛筆上位に入るであろうファバーカステルの高級色鉛筆、ポリクロモスとアルブレヒトデューラーを試してみます。
ポリクロモス 油性色鉛筆
芯径:3.8mmの油性色鉛筆です
△ギリギリつながる軸径がTSUNAGOの穴ギリギリで回しにくかったですが、なんとか加工できました。
しかし2の穴で木軸が完全に取れて芯が完全に露出してしまうこともありました。
ロットや色によっては失敗しやすくなるようです。
アルブレヒト デューラー 水彩色鉛筆
芯径3.8mφの水溶性芯です。
×つなげられない
残念なことに無加工では穴に入れる事さえできませんでした。
角をカッターで削り落とすことで無理矢理穴のなかにいれることはできましたが、2の穴で芯が完全に露出してバキバキ折れるのでつなげられませんでした。芯が柔らかいせいかもしれません。
その他色鉛筆
他に調べた色鉛筆をまとめておきます。
同じ色鉛筆でも色によって芯の硬さが違ったりするので、参考程度に。
・三菱880(一般的な色鉛筆)◎つながる
・ホルベイン アーチスト ○つながる
・ステッドラー カラトアクェレル ○つながる
・三菱 uni watercolor △ギリギリつながる
・カランダッシュ パブロ △ギリギリつながる
・カランダッシュ スプラカラーソフト △ギリギリつながる
・DERWENT インクテンス ×軸が太すぎて入らない
・サンフォードプリズマカラー ×芯が柔らかい&軸木がもろいせいで2の穴で折れる
色鉛筆は芯が太い&柔らかい事が多いので基本的にTSUNAGOには向いていません。
残念ですが、繋がったらラッキーくらいの心持ちでいるといいと思います。
まとめ
鉛筆を繋げて使うというのはそれこそ小学生からの夢でした。
夢を叶えてくれた開発者には感謝の心で一杯です。
つなげる行程には難もあり、鉛筆の種類によっては繋げられないこともありますが、自分で工夫してうまくつなげるのも楽しいものですし、TSUNAGOは品薄になるほど大人気のようなので、今後さらなる改良の手が加わっていく事もあるかもしれません。
さらなるTSUNAGOの発展に期待したいところです。
というわけで、想いをつなぐ鉛筆削り、TSUNAGOのレビューでした。